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溢水域緑化技術

溢水:水があふれ出ること

溢水域とは、水に浸かったり、水から出たりするような場所のことを指しています。
水面が上下したりするダムなどの湖岸がそれに当たります。
ダムの湖岸をみると、満水時以外は、水面からある幅で地面ベルト状にみえている場所がありますよね。
近年、このような場所を緑化しようという試みが行われるようになってきました。
国土交通省でも、このような場所に樹林帯を造成しようという方向で事業を進めているようです。
河畔林の造成(国土交通省 中部地方整備局)
ダム湖畔への樹林帯の造成(国土交通省 中部地方整備局)

このような場所では、水の流れや波浪によって植栽された樹がうまく根付かないことがままあります。
その理由は詳しくは分かっていませんが、
・水の流れや波浪によって、植えられた木が動くことによって根付かない(最悪の場合、植栽された樹が流される)
・新しい根が出る前に浸水し、光合成が行えないために枯れてしまう
などの理由が考えられます。

そこで、ヘキサチューブを利用し、素早くその地に根付かせ成長させれば良いのではないかと考え、湖畔でヘキサチューブを用いて植栽が行われ、順調に樹林帯が育ちつつあるダムがあります。


この写真の樹木は、植栽されてから1年経過した状態です。
元々、50〜100cm程度の樹高だったものが、ここまで成長しています。(ヘキサチューブH=140cm)
順調に成長しており、枯死したものはわずか数パーセントでした。
この写真では、どのくらい厳しい条件だったかはわかりにくいと思いますが・・・


樹木は、この写真の森林帯のすぐ下あたりに植栽されています。
草も生えていないような状態だったということが分かると思います。


その草も生えていないような場所に、この写真のように樹木を植栽し、ヘキサチューブが設置されました。


植栽された木々はこの写真のように浸水していきます。
これは、植栽から半年くらい経過したときの写真です。
まだ、チューブがみえている状態ですが、ここからまだ水かさは増えていきます。


この写真のように、植栽された木々は完全に水没してしまいます。
このような状態で1ヶ月以上沈んでいます。
こんな厳しい条件でも、一度根付いた木々は枯れることなく成長を続けるのです。
その結果、一番上の写真のように徐々にではありますが樹林帯ができていくのです。
2005年現在では、樹高が3mにもおよぶ樹林帯へと成長しています。

このような場所では、
○とにかく早く植物を根付かせる
○とにかく早く植物を成長させる
このようなことが大事になるようです。
それを実現するためにヘキサチューブを使用することが有効だった、ということだと思われます。

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