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ハイトカルチャ版 緑の回廊計画 第二期 報告
2006年8月25日~9月14日

当初目的と結果報告

 
1:ヘキサチューブに対する理解を深める(現地との協力体制)【当初目的】
 2005年12月に設置したヘキサチューブ内の樹木は、場所によって成長に大きく差が出る結果となった。もっとも成長が良かったものは設置から9カ月弱で樹高は160cmを超えるほどの大きさになっていた。現地の人々はこの成長の良さに驚いていた。チューブに対する違和感は全くないようで、今後も継続して設置が続けられるものと思われる。

2:パイオニア樹種の選定【当初目的】
 現在植栽が行われている樹木の多くがパイオニアもしくはパイオニアと極相種の中間種であると思われる。当初、弊社では植栽されている樹木は陰樹などではないかと考えており、サバンナの厳しい日射条件によって植栽木が障害を受けていると考えていたが、そのようなことはないものと考える。むしろ、当地では、イネ科の植物が繁茂しており、これらによって植栽木が被圧され(日射不足の条件を作って)、成長を妨げていると思われたのは、第一回の訪問の時と変わらない。
 現地ギニア・ボッソウ環境研究所(IREB)ではチンパンジーの糞から集められたタネを発芽させ、サバンナに植栽し、成長を追跡し、サバンナに植栽するのに適した樹木を選定したとのことである。二十数種の樹木から9種を選抜して、現在はその樹木を植栽しているとのことである。

3:パイオニア樹種の生育試験【当初目的】
 上記のように、現在植栽されている樹木の多くがパイオニアもしくは中間種であると思われる。今回は我々の到着直前に植栽された木々にヘキサチューブを設置し、その後の成長を見守ることとした。また、IREB所長の計画で、ヘキサチューブの有無、アグリフォレストリー(植栽地で農作物も同時に栽培していく方法)の効果の有無を調べるために、試験区が設けられた。樹種も様々用意され、どの樹種の成長がよいのかを追跡調査する予定であるようだ。

4:チューブの効果の確認
 2005年12月に設置したヘキサチューブ内の樹木は、場所によって成長に大きく差が出る結果となった。もっとも成長が良かったものは設置から9カ月弱で樹高は160cmを超えるほどの大きさになっていた。現地の人々はこの成長の良さに驚いていた。3年以上前に植栽された同樹種でも120cmに満たない程度の大きさにしか鳴っていないので、チューブの成長促進効果は非常に大きいものであることがわかった。しかし、一方で、成長が良くない場所や樹種もみられた。当初、成長が良いであろうと期待していたパイオニアが成長が良くなかった。チューブが設置された現場のほとんどは、イネ科の草本で覆い尽くされ、草丈は人間の背丈を超えるほどの大きさになっていた。チューブの中は暗く、光不足である印象があった。年間に3回は草刈りを行わなければ木々の成長に影響が出るという話であったが、2005年12月にチューブを設置した後は完全に放置されたようである。また、湿度が高い場所に植栽された木々の成長が良くなかった。

5:苗木の植栽方法など技術的確認
 今回、植栽直後の苗の状態を確認することができたが、苗の状態はいいとは言えないものが多かった。枯れかかっているもの、葉が落ちてしまったもの、葉が萎れているものなどが多く確認された。苗木の生産状況から管理することが重要であると感じられた。また、苗木の状態の良否を見極め、チューブを設置する木々を限定する必要があるように感じた。


6:植栽場所などの確定について
 前回の訪問時に、草本植物の被圧をいかに早く抑えるかということが重要になるように感じたので、植栽密度(当初は5m間隔、400本/ha植栽)を高くして、早く林冠が閉鎖するようにしてはどうかという提案をさせて頂いた。今回、1区画に高密度植栽地(2.5m間隔、1600本/ha植栽)を計画して頂いていた。活着率の問題もあるが、早く林冠が閉鎖できるようであれば、草刈りなどの管理期間が短くなる期待があるので、今後の成長を見守りたい。また、コリドー計画地内に河畔林がみられたので、河畔林を拡大する、あるいは河畔林付近の一部をスポット的に植栽し、群落を広げるような方法も有効ではないかという提案をさせて頂いたが、その提案も計画に盛り込んで頂き、今回は河畔林に囲まれたサバンナ箇所に植栽を行うという場所も設けられた。これも今後の木々の成長と、河畔林の拡大を見守っていきたい。

当初実験計画と結果報告

1:植栽場所
 a)小学校校庭内・周辺部
 今回の訪問時も学校は休み期間であった。また、緑の回廊プロジェクトは公共事業的な存在になりつつあり、小学生などに植栽を行わせるのは困難であるような社会的背景があるようである。

 b)通学路
  上記のように、今回は小学校などの教育機関周辺への植栽およびチューブの設置は行われなかった。また、社会的背景から、今後、学校周辺に植栽が行われ、チューブが設置されることは当分先になるように感じた。

 c)緑の回廊造成予定地
 上記のように、1000本をGreenCorridor用地に植栽された樹木に設置した。

2:ヘキサチューブ数量
   5000本【当初予定】
     2400本はGreenCorridor用地に設置
     苗木の確保ができなかったため、
     残りは来年の事業に繰り越されることとなった