京都新聞 2004年12月30日(木)
 
 
サツマイモ 種芋使わず栽培
  久御山ベンチャー企業開発

 セラミックを利用した植物栽培などを手掛ける久御山町内のベンチャー企業の研究所が、種芋を使わないサツマイモの栽培法を考案した。種芋から苗を作る手間が省けるうえ、種芋分のコストも削減できるという。
 考案したのは、ハイトカルチャ(本社・大阪市)の京都研究所。多孔質のセラミックが持つ給水機能を利用し、水の管理などが容易な独自の水耕栽培などの開発、販売を手掛けている。焼酎人気や農家の高齢化で、九州のサツマイモが不足していることを知り、昨年から研究を始めた。
 サツマイモは一般に、種芋から苗を育てる。研究は、宮崎県から取り寄せたサツマイモの蔓の一部を、昨年十二月からセラミック栽培で苗に育て、今年四月に路地に定植した。
 十一月に掘り起こした結果、一本あたり1.3-2.9キロと、従来の栽培とほぼ同量を収穫した。町内産サツマイモのつるを使った場合も2-3キロ台が多かった。
 この栽培法は、前年の収穫時に残したつるを使うため種芋がいらない。苗を作る際に土壌や温度の管理に手間がかかる種芋に比べ、簡単に苗を確保できるという。
 同研究所は「焼酎の原料向けなど、苗が大量に必要な分野で役立てたい」としている。