日刊工業新聞 2002年4月25日(木)
 
植物の遺伝子組み換え
 セラ栽培で高速化
ハイトカルチャと阪大モデル作業で確認
 

 ハイトカルチャ(大阪府泉佐野市、西忍社長、0724-68-1724)は、大阪大学大学院工学研究科の小林昭雄教授らと共同で、遺伝子組み換え植物のセラミックス栽培に成功した。栽培の基盤を土からセラミックスに変えることで、遺伝子組み換え作業の簡略化や高速化につながるという。
 セラミックス栽培は、植物の根がセラミックスに張り付いた後、セラミックスの微細な穴を通じて水を吸収し、生育する仕組み。同社はこれまで観葉植物などの栽培に成功している。今回の実験では遺伝子を構成する塩基配列や機能の解析などで用いられるモデル植物、シロイヌナズナを使用した。
 植物の遺伝子組み換え作業では通常、モデル植物を逆さにして薬液に浸す必要がある。土で栽培した場合、薬液の中に土が落ちないようにメッシュで覆うなど手間がかかるのに対し、セラミックス栽培は土を使用しないため、こうした手間を簡略化でき、機械によって自動化が可能になれば遺伝子組み換え作業の高速化も実現できるという。
 同社は、今週をめどに実験で使用できる程度に生育させたシロイヌナズナを、大学の研究室やバイオベンチャー企業向けに販売する計画だ。