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ボッソウ村とサバンナの風景
(緑の回廊プロジェクトから提供頂いた写真などから)
左の写真は、ボッソウ村の外れからボッソウ村中心地を眺めたところです。奥に見える山がバン山(Mont Gban)で、野生チンパンジーが生活している場所です。ここで、京都大学霊長類研究所の研究者の方々はは30年にわたって野生チンパンジーの研究を行ってこられました(2006年現在)。【2005年12月31日撮影】

ボッソウ村のメインストリートです。バン山に向かって伸びています。幹線道路のようなものなので、大型の車などが行き来することもままあります。【2005年12月31日撮影】

毎週水曜日にはこのボッソウにもマルシェ(市場)が開かれます。多くの人々がメインストリートを中心としたマルシェに集まり、かなりの賑わいをみせます。【2005年12月21日撮影】


ボッソウ村の中央診療所です。
【2005年12月31日撮影】

ボッソウ村のカットハウス(床屋)です。
店先には髪型のモデルのポスターが貼られています。
メインストリート内に数軒みられます。【2005年12月31日撮影】



ニンバ山からサバンナを見下ろす(雨季)

ニンバ山からサバンナを見下ろす(乾季)
霞んでいるのは山火事と焼き畑の煙
【2006年1月5日撮影】

乾季には、ニンバ山では山火事が発生すると聞いています。ニンバ山を形成する石が崩落し、その石が転がり落ちる際に岩肌に接触し、火花を散らすらしいのです。ここの石(岩)は鉄分を多く含んでいるようで、火打ち石のようなものになっているのです。乾季には草花は枯れているので、この枯れ草に火花が飛んで山火事が発生するそうです。焼き畑は基本的にはこの地域では行われていませんが、牛の放牧などのためにサバンナに火を放つことがあるそうで、その煙も立ちこめており、乾季には見通しはかなり悪くなってしまいます。
左の写真はニンバ山上で起こっている山火事の様子です。草が少なく、岩肌がむき出しになっている山頂付近から、上記のように石が転がって火が起こり、燃え下がっていくような感じで、斜面の上から下に向かって火が進んでいくようです。木々が多い茂っているところまで来ると生きた植物が多く、水分も多くなり、火が消えるようです。【2006年1月5日撮影】
上のような山火事が毎年のように起こるらしく、結果として右の写真のように、雨季でも山(ニンバ山)の上半分には森林が発達せず、草むらのような状態になっているようなのです。
サバンナの風景(雨季)
(ニンバ山を望む)
サバンナ一体をイネ科の草本が覆う
単木ではあるがサバンナにそびえ立つ高木


人が隠れるほどの草丈
(イネ科の草本)
(雨季)


ボッソウ北部のサバンナ(雨季)
小川が流れているような場所には樹木帯が残る
木々がないところは一面のイネ科植物

ニンバ山の麓から続く森林の付近は、かつてこの辺りが森林であった名残を残すように高木が残っています。写真の右下に見えるのは自動車が通れる道路。その道路の両端から広がるように生えているイネ科の草本は草丈は3mを越えています。その高さからもこの高木の大きさがおわかり頂けると思います。
【2005年12月29日撮影】

河川付近にはまだ大きな木々が多く残っており、樹林帯を形成しています。この樹林他の幅を広げていくこともサバンナの再森林化の方法といえます。【2005年12月29日撮影】


右上の写真の橋から更にサバンナに近寄った場所の写真。徐々に樹林帯を形成している木々の密度が低くなり、イネ科草本が侵入しつつあります。【2005年12月29日撮影】


左の写真から更に少しだけサバンナ中心部に近づいた場所の写真。木々の密度は更に低くなっています。イネ科草本は繁茂していないがその理由は・・・【2005年12月29日撮影】

右上の写真の木々に近づくと、焦げ後があちこちにみられます(写真)。この火入れのためにイネ科草本が燃えて繁茂していないような状態になっています。もちろんイネ科草本だけではなく、木々の幼少木も燃えるので、今生きている高木が枯れたときには森林からイネ科草本が優先的に生えるサバンナへと移り変わっていくことと思われます。
大きくなったイネ科草本を燃やし、燃え残った株から生えてくる柔らかい葉のイネ科草本を放牧する牛に与えるために火入れが行われているそうです。【2005年12月29日撮影】



河から離れていくとイネ科草本が占有するサバンナへと出る。朝夕はこのサバンナの中を村人が往来しています。
【2005年12月29日撮影】

ボッソウ村からセリンバラ村へ自動車道を進んでいくと橋にさしかかります。この橋をセリンバラ村方面に渡るとGreenCorridor用地へと入ります。GreenCorridor用地であることを示す緑色の看板が設置されていて、植栽が行われています。
【2005年12月29日撮影】


左写真の橋をセリンバラ方面へと渡ったところ。
かつて火入れが行われたのか、
Albizia sp.の純群落のようなものができつつあるのを見かけました。この当たりはニンバ山から続く森林帯の近くにあたり、埋土種子があったのではないかと思われるAlbiziaなどのパイオニア樹種は、高温(熱湯や火事など)がきっかけで発芽するものも多くみられます。また、河川も近くにあり。水分条件も良かったためにAlbiziaが勢いよく成長しているのではないかと思われます。このような純群落が大きくなり、単純林を形成してしまうのは好ましくないと思われるが、この群落をきっかけにエレファントグラスが後退し、樹木が成長できる環境が作られ、多種多様な樹木を植栽したり育てることができれば豊かな森林に戻すことができるのではないかと期待を抱く・・・
【2005年12月29日撮影】

ボッソウ付近のマニオク(キャッサバ)畑
奥にはニンバ山がみえる


ボッソウ付近の陸稲畑
右手にはニンバ山がある


陸稲の畑
「緑の回廊」植栽地にある陸稲畑


上の写真の右に群落を形成しつつあるのは樹木はHarungana madagascariensisという。この地は2003年まで稲作が行われていた地で、その後植栽事業が行われた場所だそうです。耕耘と稲作がきっかけでHarunganaが群落を形成するようになったようです。写真を撮影したのが2005年12月なので、わずか2年半程度で4m近くの高さを持つ群落になりつつあるということになる。驚くべきことで、この群落をうまく利用して豊かな森林ができるのではないかと期待を抱きます。【2005年12月20日撮影】


左の写真の群落を道からイネ科草本の藪の中に入っていったところからみたところ。高さは4mくらいになっている。
【2006年1月3日撮影】


上と右上の写真にみえるHarungana群落の中にはいるとイネ科の草本はほとんどみられません。侵入していても写真の左側に移っている程度の大きさ。草丈は80cmにも満たない程度(木の株の根元に横たわっている白いものは1mの定規)。イネ科の草本が成育するためには光量が不足しているようです。しかし、写真からも分かるように、群落内は意外と明るい。写真の右下には、次世代のHarunganaがみられます。このHarunganaはパイオニアの一種で、光を要する樹種の一種。その幼木が生えてきて、徐々に成長できるくらいの光量が群落内にはあるということになります。サバンナにみられるイネ科草本は本当に管理が大変で、1年で3m以上にも成長し、木々の成長を妨げています。この群落を駆除しつつある程度の光量を確保してくれるのです。この群落内にチンパンジーが好んで食べる木々を植栽するなどすれば、豊かな森林を形成することができるのではないでしょうか・・・ただし、このHarunnganaは純群落を形成する傾向にあるらしく、適切な管理を行わなければ、他の樹種が侵入できない可能性もあります。が、しかし、このHarunganaの実もチンパンジーは好んで食べるとのことで、この木々をうまく利用できないものだろうか・・・
【2006年1月3日撮影】


サバンナには山羊もみられます。家畜のようですが、完全に放牧されているようで、自由にサバンナの中を往来しています。この山羊が植栽した木々を食べているという可能性も否定できません・・・【2005年12月29日撮影】
「緑の回廊」植栽地にあるマニオク(キャッサバ)畑
マニオクの間に植栽された樹木が残っているはず・・・


セリンバラ村の近くの植栽地。セリンバラ村の女性が草刈りをしています。ここは、ピーナッツ畑だったところで、2005年8月に植栽が行われたところです。畑をしている場所は村人は熱心に管理をしてくれるので(生活に密着していますからね)、イネ科の草本もひどく繁茂することはないようです。
【2005年12月29日撮影】



サバンナの真ん中にみられる植栽地の草刈りを行っている様子です。このイネ科の草本は2005年8月に刈ったばかりの場所だと思われます(写真撮影は2006年1月1日)。たった半年でここまで草丈が大きくなってしまうのです。このイネ科草本を何とかしなければ、植栽木の成長は・・・
現地の人々の協力がなければグリーンコリドープロジェクトは成功し得ません。
【2006年1月1日撮影】



木々は様々な実をつけている
Uapaca sp.

植栽が行われた場所
右奥の土を盛ったようなところはシロアリ塚


シロアリ塚の中のシロアリ

2005年8月に植栽された苗木






左の写真の苗木にヘキサチューブを設置


ボッソウの隣村、セリンバラ。
のんびりした村です。
この写真の中心部に生えている木はマンゴー。山羊などに食べられてしまわないように、木々で柵を作っています。ただ、このマンゴーの木1本を守るために木々が伐られてしまうそうで、これも森林破壊の一因であるともいわれています。
【2005年12月19日撮影】